Apr 2009 - Monthly Archives

Apr
24

『北欧のインテリアとクラフト展』終了いたしました。


クラフト展01
今回の展示会では、『玩具』『陶器』『照明』『ファブリック』など、さまざまなテーマで北欧のクラフトをご紹介することができました。
1940年から60年代にかけては、北欧家具と同じ価値観でクラフトという分野にも名作が多くあることを改めて知り、少し違った視点から北欧を感じ取ることができたのではないでしょうか。

今回の展示会で学んだことは、展示会のサブテーマであった日本と北欧の関係ついてであり、改めてデンマークの陶器や照明からは日本や東洋を強く感じと取ることができたことです。
それは決して他の国では分からない日本人ならではの価値観であり、逆に日本人がデンマークのデザインを学ぶ大切な要素であると思います。

この価値観を今後も家具製作に活かし、繊細で美しい物を提供できたらと思います。

『北欧のインテリアとクラフト展』の展示会プレビュー
1回目 美しい木製玩具『カイ・ボイセン』
2回目 日本との接点『デンマークの陶磁器』
3回目 北欧家具とのしつらい『キリム』

展示会終了後も『ACパークス』の紅茶、レ・クリントの照明は常設で展示販売しております。

次回の企画展は、6月を予定しております。

Apr
05

No.3 北欧家具とのしつらい『キリム』



『北欧のインテリアとクラフト展』開催中のご紹介の3回は、トルコの遊牧民の伝統的な織物『キリム』をご紹介いたします。

キリムの人気は、特にヨーロッパで高く、家具と空間を結ぶ大切なアイテムとして昔から愛用されています。
北欧では、フィン・ユール邸やモーエンセン邸をはじめ、クラッシック、モダンな様式を問わず様々な住空間でコーディネートしている風景をよく見受けられます。
フィンユール01
フィンユール02
フィン・ユール邸の『キリム』

モーエンセン01
モーエンセン邸の『キリム』


本展示会では、大阪、東京を中心にキリムと北欧家具との空間造りに活躍され、近代のキリムをいち早く日本に紹介されているART ON INTERIOR[ROGOBA]にご協力いただき、キリムと北欧家具とのしつらいを楽しみながらご覧頂ける内容になっております。
ART ON INTERIOR[ROGOBA]の紹介
キリム01
キリム02
キリムとは、トルコ、イラン、アフガニスタンなど中近東の遊牧民が、時間をかけ紡ぎ染め織りあげた、絨毯より古い歴史をもつパイルのない平織り・綴織りのテキスタイルです。
さまざまな種類のキリムの中で、今回は、"アブラッシュ"(糸の色の濃淡と糸の太さの大小がつくり出す織りの風合い)という織り方を中心に、味わい深い近代キリムを多く出品しています。
キリム03
"アブラッシュ"のキリム


伝統的なキリムは、遊牧民の生活道具であり守り神として使われています。さまざまな文様には意味があり素朴な中に作り手の心が感じられます。
キリム04
この文様は、縁には『手』、大地にちりばめた点は遊牧民の『テント』です。そのテントをさまざまな外敵から守るという意味が込められています。


キリムも家具と同様に、日常生活の中で使い続けることによりその風合いを深めます。一般的に50年位前のものをオールドキリム、 100年以上前のものをアンティークキリムと呼び、今回展示しているロゴバのキリムも、その年月を重ねることで、オールドやアンティークになりうる高い品質のものです。

テーブルランナー、玄関マット、カーペットサイズなども用意しております。
同じ柄であっても織り手によってその表情も変わります。
世界に一つしかないキリムの世界を是非、この機会に実際に手に取って触れてみてはいかがでしょうか。


第1回 美しい木製玩具『カイ・ボイセン』
第2回 日本との接点『デンマークの陶磁器』

『北欧のインテリアとクラフト展』のご案内

『北欧のインテリアとクラフト展』
期 間 3月19日(木) 〜 4月19日(日)11:00 〜 19:00 月曜定休
会 場 ハンドワークデザインスタジオ
住 所 460-0024 名古屋市中区正木3-10-6 tel 052-321-1201
主 催 ハンドワークデザインスタジオ
協 力 (株)キタニ/ART ON INTERIOR [ROGOBA]
問合せ ハンドワークデザインスタジオ

Apr
01

No.2 日本との接点『デンマークの陶磁器』



『北欧のインテリアとクラフト展』開催中のご紹介の2回は、デンマークの陶磁器をご紹介いたします。

デンマークの陶磁器といえばロイヤルコペンハーゲンがデンマーク王室御用達の磁器メーカーとして最も知られています。その歴史は国内初の磁器メーカーとして1700年代に開窯し、日本の有田焼から影響を受けた藍色の唐草模様が描かれたブルーフルーテッドシリーズなど、伝統的な名品を数多く生み出してきました。
その他の作品の中でも、日本や中国の陶磁器など、東洋を手本とした製品も多く、1880年代ロイヤルコペンハーゲンのアートディレクターであるアーノルド・クローや、1910年代から活躍し、今回の展示会で多く見て頂ける1960〜80年代にかけて製作された『テネラ』『バッカ』などをプロデュースしているニールス・トーソンなどは、日本の工芸からの影響を強く受けた作家であると言えます。
トーソン
ニールス・トーソンのキジを絵付けした作品


『テネラ』のシリーズは、ノルウェー、デンマーク、スウェーデン出身の6人の若手女性の陶磁器作家の作品で、ブルーと紫など大胆な絵付けが特徴的です。
その対局である『バッカ』シリーズは、4人の男性作家達の作品で、素焼きと釉薬の絶妙なグラデーションと繊細なハンドペイントによるデコレーションが特徴です。
テネラ
『テネラ』のシリーズ

バッカ
『バッカ』のシリーズ

1940年代から50年代を代表するデンマークで最も有名な陶芸家といえば、アクセル・サルトではないでしょうか。サルトは、木の葉、種、貝殻などをモチーフに陶磁器で表現するという、大胆な作品を数多く製作しています。
サルト1
果実の房を思わせる1940年代のアクセル・サルトの作品


サルト3
サルト2
1954年のロイヤルコペンハーゲンの磁器のシリーズで、サルトならではのモチーフである葉と葉脈を白地にシンプルなパターンのテクスチャーで表現し、皿の波紋が器に投影されているように見えるとても美しい作品です。


その他には、1882年代からロイヤルコペンハーゲンを買収し、1969年からロイヤルコペンハーゲンに社名を統一されたアルミリア社の作品や、1853に開窯した国内2社目となる磁器メーカーであり、そのショールームをフィン・ユールが設計した、ビングオーグレンダル社 (B&G) のなどの作品も展示してあります。
B&G
ビングオーグレンダル社(B&G)のシュガーポットや小物入れ


サックスボー
サックスボーのティーポットとベース


ニールンド
1960年代ニモール窯で製作されたグンナー・ニールンドの作品


なぜ、北欧デザインが日本空間に違和感なく溶け込んでいるのかは、約250年前から日本や東洋の影響を受けていたデンマークの陶磁器に原点があるのかもしれません。
家具も同様にフィン・ユールやポール・ケアホルムなどは、アフリカやエジプト、日本の建築などをイメージし、ハンス・ウェグナーは、中国の明代の椅子からYチェアや、チャイニーズチェアのシリーズを発表するなど、東洋の影響を強く受けています。
その反対に戦後の日本では、民芸からシンプルで機能的な日用品として北欧デザインが紹介され、1960年代の世界的なスカンジナビアブームと共に、そのベースを築いていったと考えられます。

現在、経済優先である一方で、スローライフという事が言われています。
私達が日本人としての伝統と、異国の文化である北欧デザインを見直している事は、今の時代とても自然なことであり、この展示会を通して新鮮さと懐かしさを同時に感じて頂ければ幸いです。

ご紹介した作品は全て販売可能な作品です。
お問い合せは、お電話、または、お問い合せフォームからメールをお願いいたします。


第3回目は『キリム』をご紹介いたします。

第1回 美しい木製玩具『カイ・ボイセン』

『北欧のインテリアとクラフト展』のご案内

『北欧のインテリアとクラフト展』
期 間 3月19日(木) 〜 4月19日(日)11:00 〜 19:00 月曜定休
会 場 ハンドワークデザインスタジオ
住 所 460-0024 名古屋市中区正木3-10-6 tel 052-321-1201  
主 催 ハンドワークデザインスタジオ
協 力 (株)キタニ/ART ON INTERIOR [ROGOBA]
問合せ ハンドワークデザインスタジオ

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