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『北欧の名作家具と過ごす2週間』     2回目のテーマ『デザイン』


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今回は北欧の『デザイン』をご紹介いたします。
北欧家具の中で特に1930年~60年代にかけては、黄金時代と言われていることは有名です。
その時代にデザインされた名作家具を見てみると、3つの流れがあることが分かります。
それは、『歴史』『アート』『クラフト』と言う言葉に集約できます。

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『歴史』と言う背景には、コーア・クリントの過去の家具を啓蒙し、現代に合わせて再構築するリ・デザインという思想があります。
上の写真は1927にクリントンがデザインした『レッド・チェア』と1936年にグルンドヴィ教会のためにデザインした『チャーチチェア』です。
19世紀の英国の椅子をベースにリ・デザインした作品で、デンマークの家具はここから始まったと言っても過言ではありません。

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『アート』をベースにした椅子の代表と言えばやはりフィン・ユールです。
ハンス・アルプやデンマークの彫刻家エリック・トメセンなどの作品に強く影響をうけたと言われ、肘掛などのディテールは、まさに彫刻です。
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1940年代のフィン・ユールの活動からイップ・コフォード・ラーセンやアルネ・ヴォッダーなどのデンマークならではの彫刻的なデザインが生まれたと言っていいでしょう。

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『クラフト』と言えばハンス・ウェグナーです。
作り手でもあるウェグナーの椅子は、木の特性と構造を意匠とし、何処から見ても美しいのが特徴です。デザインされてから約50年経過した現代でも世界中の木工メーカーや、作り手の手本となっている事は言うまでもありません。
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優れた木工の椅子は、削る、曲げる、接合するという技術の結晶で製作されています。
写真の椅子は、ウェグナーが1975年にデザインしたラウンドチェアですが、ラウンドしたオークの肘は単板積層で曲げられ、中央で2分割された背との継ぎ手にはウェンジ材を挟み込んで意匠としています。そのことによる美しさと、材料を無駄にしないウェグナーの配慮が伺えます。

1回目のテーマ『年齢』はこちらから
3回目のテーマ『名作』はこちらから

『北欧の名作家具と過ごす2週間』
期 間 2月17日(金)〜3月4日(日)
営 業 AM11時〜PM7時 月曜定休
会 場 ハンドワークデザインスタジオ
協 力 (株)キタニジャパン

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