Apr
01

No.2 日本との接点『デンマークの陶磁器』



『北欧のインテリアとクラフト展』開催中のご紹介の2回は、デンマークの陶磁器をご紹介いたします。

デンマークの陶磁器といえばロイヤルコペンハーゲンがデンマーク王室御用達の磁器メーカーとして最も知られています。その歴史は国内初の磁器メーカーとして1700年代に開窯し、日本の有田焼から影響を受けた藍色の唐草模様が描かれたブルーフルーテッドシリーズなど、伝統的な名品を数多く生み出してきました。
その他の作品の中でも、日本や中国の陶磁器など、東洋を手本とした製品も多く、1880年代ロイヤルコペンハーゲンのアートディレクターであるアーノルド・クローや、1910年代から活躍し、今回の展示会で多く見て頂ける1960〜80年代にかけて製作された『テネラ』『バッカ』などをプロデュースしているニールス・トーソンなどは、日本の工芸からの影響を強く受けた作家であると言えます。
トーソン
ニールス・トーソンのキジを絵付けした作品


『テネラ』のシリーズは、ノルウェー、デンマーク、スウェーデン出身の6人の若手女性の陶磁器作家の作品で、ブルーと紫など大胆な絵付けが特徴的です。
その対局である『バッカ』シリーズは、4人の男性作家達の作品で、素焼きと釉薬の絶妙なグラデーションと繊細なハンドペイントによるデコレーションが特徴です。
テネラ
『テネラ』のシリーズ

バッカ
『バッカ』のシリーズ

1940年代から50年代を代表するデンマークで最も有名な陶芸家といえば、アクセル・サルトではないでしょうか。サルトは、木の葉、種、貝殻などをモチーフに陶磁器で表現するという、大胆な作品を数多く製作しています。
サルト1
果実の房を思わせる1940年代のアクセル・サルトの作品


サルト3
サルト2
1954年のロイヤルコペンハーゲンの磁器のシリーズで、サルトならではのモチーフである葉と葉脈を白地にシンプルなパターンのテクスチャーで表現し、皿の波紋が器に投影されているように見えるとても美しい作品です。


その他には、1882年代からロイヤルコペンハーゲンを買収し、1969年からロイヤルコペンハーゲンに社名を統一されたアルミリア社の作品や、1853に開窯した国内2社目となる磁器メーカーであり、そのショールームをフィン・ユールが設計した、ビングオーグレンダル社 (B&G) のなどの作品も展示してあります。
B&G
ビングオーグレンダル社(B&G)のシュガーポットや小物入れ


サックスボー
サックスボーのティーポットとベース


ニールンド
1960年代ニモール窯で製作されたグンナー・ニールンドの作品


なぜ、北欧デザインが日本空間に違和感なく溶け込んでいるのかは、約250年前から日本や東洋の影響を受けていたデンマークの陶磁器に原点があるのかもしれません。
家具も同様にフィン・ユールやポール・ケアホルムなどは、アフリカやエジプト、日本の建築などをイメージし、ハンス・ウェグナーは、中国の明代の椅子からYチェアや、チャイニーズチェアのシリーズを発表するなど、東洋の影響を強く受けています。
その反対に戦後の日本では、民芸からシンプルで機能的な日用品として北欧デザインが紹介され、1960年代の世界的なスカンジナビアブームと共に、そのベースを築いていったと考えられます。

現在、経済優先である一方で、スローライフという事が言われています。
私達が日本人としての伝統と、異国の文化である北欧デザインを見直している事は、今の時代とても自然なことであり、この展示会を通して新鮮さと懐かしさを同時に感じて頂ければ幸いです。

ご紹介した作品は全て販売可能な作品です。
お問い合せは、お電話、または、お問い合せフォームからメールをお願いいたします。


第3回目は『キリム』をご紹介いたします。

第1回 美しい木製玩具『カイ・ボイセン』

『北欧のインテリアとクラフト展』のご案内

『北欧のインテリアとクラフト展』
期 間 3月19日(木) 〜 4月19日(日)11:00 〜 19:00 月曜定休
会 場 ハンドワークデザインスタジオ
住 所 460-0024 名古屋市中区正木3-10-6 tel 052-321-1201  
主 催 ハンドワークデザインスタジオ
協 力 (株)キタニ/ART ON INTERIOR [ROGOBA]
問合せ ハンドワークデザインスタジオ

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